温故知新
店長です。
先日、死んだ父の親戚にあたる叔父が訪ねて来ました。
昔からなんでも凝り性な方で、
趣味も多彩で手先も器用な方です。
親友が亡くなって形見に譲り受けたと言う、真っ赤なオープンカーを乗って来ました。
1990年製マツダユーノスロードスター
ご自分でコツコツとレストアを繰り返し、大事にしている車、
最近劣化したインパネ、ダッシュボードを交換して、
これから足回りをバラシてチェックするそうです。
それは、亡くなったご友人も大満足でしょう!
「あんたも、ハーレーピカピカだろう~」
いやー、俺がいじると余計に壊したりしてます。(泣)
そんな叔父さんは自分の髪と奥様の髪は自分で切っているそうです。
「あんたの店忙しいろ?
俺の薄い頭なんてこのハサミで自分で切るて」
下は今も俺が使っている父の最後の鋏です。
それでも減って短いのに、
更にこんなに研ぎを繰り返して短くなっています。
上のハサミと横のスキバサミは、
私の父が仕事で使い込んで2cm以上短くなった物を、
叔父さんに譲ったそうで、それ以来大事に使っているそうです。
指掛けのゴムポイントが無くなって、部品を仕入れて欲しいと持って来たのです。
「あんたのお父さんからもらった形見のハサミ!
俺が死ぬまで使わせてもらうよ!」
父が亡くなって十年、まだ意思は生きています。
父の形見は、まだいくつか残っていますが、
引継ぎ使ってもらえるのが有りがたい事です。
父の50年以上、亡くなるまで愛用したオメガシーマスター、
祖父が愛用していた、グランドセイコーが二本、
いずれも年代不明。
オーバーホールに出すか?
ずっと迷っています。
Gショックの方が気を使わず、ガシガシ使えますからねぇ。
今はスマホが有れば、腕時計は要らないとか。
盆栽は全部枯れてしまいました。(泣)
断捨離って何でしょう?
新しい物はより進化して世に送りがされて来ます。
便利で丈夫で使いやすかったり。
古い物は捨てたらいいのか、大事に使い続ける方が良いのか?
古くても値打ちが付くまでは、もう捨てようか・・・を
何度か乗り越えなければなりません。
高価な値打ちがつかなくても、思い出だけで捨てれない、
でも、持ち続ける限り費用がかかる物も有ります。
俺が子供達に残すものは、どうなるのでしょうか?
趣味が合わず、価値が解らない者にはゴミですかね。
好きで使ってもらえて、生きるのがいいのでしょうか?
今夜は、父と母の陶芸のぐい飲みでバーボン飲もっと!
店長 KIYOSHI