春の巣立ち
店長です!
春も近づいて来ています。
お客様にも転勤や、進学でしばらく来れなくなる方もちらほらといらっしゃいます。
我が家も娘の巣立ちがやって来ました。
どこの親子もある事なんですねえ・・・・・
往復700kmの引越しをして来ました。
まだ幼稚園児だった頃に、店のスタッフに交じって練習のまね事をしたり、
誕生日にもらった玩具の床屋さんセットの、カミソリやハサミで遊んでいた頃を、
昨日の様に思い出します。
生活品を運び部屋作りを手伝い、娘一人置いて帰るのは、
男親が一番かっこ悪く、寂しがってました。
中学生になり進路指導の時期には、まともに相談もしないで迷っていたのでしょう。
俺で三代目のこの家業。
娘もこの吉澤家に生まれて家族みんな理容師、親戚も同業者が多く、
沢山のスタッフに囲まれて育ってきた娘の環境は、俺と同じ。
理容の店で育った家庭で、
やはり、将来の仕事として理容業の選択は当然のごとく上位にあったでしょう。
理容師二代目である父の葬儀で、一番目の孫として娘が、
俺たちに告知も無く、理容師を目指すと多くの参列者の前で挨拶した時は、
泣けました。
中学生とは言っても、そこはまだ将来を決断するには早すぎる子供です。
高校進学と進路決定へ、時間が進むにつれていろんな迷いが出て来ました。
やはり親と同じレールで、決まった様ににそのレールて進むのには抵抗があったのでしょうか?
時代も違えば、流行も、商売の仕方だって変わっています。
同じに見えても中身は大分変っているのに。
今の時代の方が大変かもしれない。
大きく違うのは、我が子ながら俺とは違って凄い大人な二十歳の若者だと思います。
俺の二十歳の頃はもっとだらしなかっかよなあ・・・・・
だから心配するより、おれが淋しいだけ。
そんな俺を、当時東京で面倒みて頂いた社長はじめ先輩や多くのスタッフの方々に、
もまれ、支えられ、いろんな経験をさせていただきました。
25年経った今でも、頻繁に働いていた頃の夢を見ます。
だから行くなとは言えません。
そんな経験をしに、娘も行ったんだと思っています。
先に書いた通り、時代も変わっています。
この仕事も様々変化しています。
この先も思わぬ変化の時代がやって来るでしょう。
どんな時代の変化にも耐えられる人間になって行ってもらいたいと思っています。
新潟の理美容学校へ行った事も、迷いも有ったみたいですが結果は良かったのでは無いでしょうか。
本人がいなくなってから今頃に、全国大会入賞の記事が業界の新聞に掲載されました。
コンテストでの優勝経験や、全国大会へ勝ち進み、友で有りライバルとして同級生と競い、
そこに至るまでの友と泣いたり、悔しがったり、喜んだり、
学校行事のチームワークの大変さだって、みんな含めて、
「最高に楽しかったです!!」
と、卒業式のビデオで言っていた娘の言葉に、全て含まれていると思いました。
我がままに育った娘は、これからの東京の生活で、大変なことなんていっぱいあるだろうに、
せめて仕事の事で少しでも足しになればと、
この業の考え方や、勿論技術の事だったり、もっと教えて送り出したかったのに、
時間も足りなきゃ、忙しさや親子の恥ずかしさや、親子だからの気まずさなどで、
もどかしさを沢山残して行ってしまいました。
片付けの合間に近所で夕飯。
滅多にそろって夕飯も食べれなくなるのか・・・・・
七畳一間のアパートから始まる彼女の生活に、
してあげられる事は、
最初の生活準備品を買ってあげて、
最初の一月分の家賃と一月分の生活費を出してあげて、
後は冷蔵庫に肉や野菜と、冷凍したおかずでいっぱいにしてあげたくらいの事・・・・・
これからは自分の給料で、自分で時間を工夫して、やりくりしろよ!
失敗だっていっぱいすればいい!
全部人生修行だ。
泣きながら練習した後は、優勝して嬉しく泣けただろう!
辛さも、嬉しさも全てが、
何十年後にはいい思い出になってるはずだ。
面と向かって恥ずかしかったり、
父親の事うるさがったりで、
伝えきれない事をこんなところでぶちまけています。
長女も次女も、
小さい時には、頭を押さえて
「大きくならんでいいから、ずっと小さい子供でいいぞ!」
って言っておいたのに、
やっぱり大人になっちまった。
商売に必要な事
・頼れる人脈を作る
・汗を流し動く労働力
・工面出来る資金力
・勇気と根気
完璧なんて無いのがこの商売。
足りないものは、補ってくれる人と組む。
一人で全て出来なくてもいいんでだ。
新潟に活かせる経験をして、強くなれ!
パパとママが待ってるぞ!
お世話になります。
立川市、ハレケ様
一泊二日の引越しも、日付が変わって深夜に帰宅。
祝いなのかな?の純米大吟醸!
普段でもすれ違いの生活で、会わない日もあったのに、いざいないと思うと・・・・・
子育ての先輩方はみんなこんな思いだったんですね。
また泣けて来るので、もう終わり・・・・・
by KIYOSHI
(2017 年 3 月 30 日 木曜日)